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自殺者数の推移

全国では、平成10年以降14年連続で3万人を超える方が自殺により亡くなっていましたが、平成24年には15年ぶりに3万人を下回り、令和元年の年間自殺者数は1万9,425人となりました。

しかし、令和2年はコロナ禍により多くの方々の雇用や生活が脅かされ、自殺者数は2万243人となり、11年ぶりの増加に転じました。

群馬県では、平成10年に年間自殺者数が500人を超えて以降高い水準で推移していましたが、近年は増減を繰り返しながらも減少傾向にあります。

しかし、平成29年の332人を底として、平成30年は339人、令和元年は357人、令和2年は362人と、ここ3年は増加しており、多くの方が自殺により命を落としているという深刻な事態が続いています。

例年、男性の自殺者数、自殺率は女性の約2倍となっていますが、令和元年、令和2年は女性の自殺死亡率が悪化しており、コロナ禍の影響が危ぶまれています。

年齢別の自殺者数をみると、令和2年は20代、30代といった若い世代の自殺者が増加しています。また、ここ数年は40代が増加傾向です。

令和2年の群馬県の自殺者の原因・動機別では、多い順に「健康問題」、「家庭問題」、「経済・生活問題」という状況でした。

しかし、自殺の多くは多様かつ複合的な原因や背景を有しており、自殺に至る要因は単一ではなく、複数の要因が互いに連鎖して起こることがわかっています。

健康問題
病気の悩み(身体の病気)、病気の悩み・影響(うつ病、統合失調症、アルコール依存症、薬物乱用、その他の精神疾患)、身体障害の悩み、など

家庭問題
親子関係の不和、夫婦関係の不和、その他の家族関係の不和、家族の死亡、など

経済・生活問題
倒産、事業不振、失業、就職失敗、生活苦、負債、など

勤務問題
仕事の失敗、職場の人間関係、職場環境の変化、仕事疲れ、など