全国では、平成10年以降14年連続で3万人を超える方が自殺により亡くなっていましたが、平成24年には15年ぶりに3万人を下回り、平成29年の年間自殺者数は2万465人となりました。
群馬県でも、平成10年に年間自殺者数が500人を超えて以降高い水準で推移していましたが、近年は増減を繰り返しながらも減少傾向にあります。
しかし、平成29年の年間自殺者数は332人であり、依然として多くの方が自殺により命を落としているという深刻な事態が続いています。
年齢別の自殺者数をみると、近年ではほとんどの年代が減少傾向にありますが、10代の自殺者数は横ばいで推移しています。
平成29年の群馬県の自殺者の原因・動機別では、多い順に「健康問題」、「経済・生活問題」、「家庭問題」という状況でした。
しかし、自殺の多くは多様かつ複合的な原因や背景を有しており、自殺に至る要因は単一ではなく、複数の要因が互いに連鎖して起こることがわかっています。
健康問題
病気の悩み(身体の病気)、病気の悩み・影響(うつ病、統合失調症、アルコール依存症、薬物乱用、その他の精神疾患)、身体障害の悩み、など
経済・生活問題
倒産、事業不振、失業、就職失敗、生活苦、負債、など
家庭問題
親子関係の不和、夫婦関係の不和、その他の家族関係の不和、家族の死亡、など
勤務問題
仕事の失敗、職場の人間関係、職場環境の変化、仕事疲れ、など